【レビュー】Eames(イームズ)のサイドシェルチェアをついに買ってしまった。

こんにちは。

かなり久しぶりの更新となりました。久しぶりのインテリア記事ですが

わたし、とうとう買ってしまいました!
イームズ(Charles & Ray Eames)のサイドシェルチェアを!

じゃん!

ミッドセンチュリー期の巨匠、チャールズ・イームズの代名詞的作品、サイドシェルチェアの”Elephant Hide Gray(エレファント・ハイド・グレー)”というカラーです。

イームズのサイドシェルチェアとの出会い

僕とイームズのサイドシェルチェアとの出会いはさかのぼる事中学生時代…
当時おマセ全開だった僕は、雑誌smartインテリアに載っていた「カドミウムグリーン」のサイドシェルチェアに衝撃を受けて、「これは、いつか買いたい!」と思ったのです。

http://blog.metrocssapporo.jp/archives/15541
なんていうか、インパクトがある佇まいですよね。そして時は流れて十数年…

念願かなっての初シェルチェア(ビンテージ)です!
買ったのはエレファント・ハイド・グレーです。
30歳になった記念と、昇進祝いと、ボーナスの複合記念で買いました笑

お値段は税抜きで48,000円(脚込み)!

昔は半分以下の価格で購入できたそうですが…最近はビンテージ市場も人気でどんどん価格が高騰しているようです。
僕が行ったお店で、カドミウムグリーンのシェルは10万円以上してました…しゅごい……

シェルチェアを選ぶ基準

実はこのサイドシェルチェアに辿り着くまでは幾つも悩みがありました。

✅ビンテージにするか、現行の復刻品にするか
✅リプロダクト品(いわゆる偽物)のハイグレードなものにするか
✅カラーや、脚のタイプはどうするか
✅サイドシェルチェアにするか、肘掛けがついている「アームシェア」にするか

また、人によっては、これに加えて

✅現行品のポリプロピレンのものにするか、FRPのものにするか
✅リプロダクト品にする場合、価格を重視するか、クオリティを重視するか

などといった検討項目も出てきますが…結局は気に入ったもの買えりゃいいのよ!ってことになるかと思います。

僕が購入したサイドシェルチェアの基準

①ハーマンミラー製、ビンテージのセカンドモデルにした。

今回僕が購入したのはいわゆるハーマンミラー正規品の「セカンドモデル」のビンテージ。


※1955〜70年頃にハーマンミラーが製造販売したものです。
ビンテージにこだわったのは、なんといってもこの「ファイバーグラス」の素材感がカッコいい!というのが理由です。

写真に映る、この細かい白い傷のような痕です


セカンドモデルの中でも特にファイバーの量が多い、初期のものをずっと狙ってました。
(カラーや、製造時期によってはファイバーがあまり目立たないのもあります)

ハーマンミラーによるファイバーグラス製の復刻品、ポリプロピレン製の現行品だけでなく、モダニカのファイバーグラス、リプロダクト品などたくさん見てきたのですが、やはり、ハーマンミラー製のビンテージの風格は一味違うように感じました。ファイバーグラスが多く入っていることで椅子のテクスチャが豊かに見えて、かっこよく感じます!

 

ハーマンミラー製 ポリプロプレン現行品

ポリプロプレン素材の現行品モデル。ファイバーグラスのテクスチャは一切なく、のっぺりとした印象を受けますが、シンプルなインテリアには逆にマッチするかも。

※ハーマンミラー社によるファイバーグラス製の復刻版は2022年現在、カラーや型によって製造が停止しているようで、供給が行き届いていないようです。また、僕が実物を見た感想としては、たしかにファイバーグラスではあるのだけれども、ビンテージ品のそれとは一線を画す、少しチープな印象を受けました。

リプロダクト品

その後会社の椅子として何脚か購入しましたが、質が悪いものだと、下のベースが根本ごと取れてしまうことも。Amazonで購入したものが比較的しっかりしていました。

 

 

②選べる脚のタイプは「スタッキングベース」を選択。

サイドシェルチェアは幾つかある脚のタイプから自分の好みのものを選べるのですが、僕はワイドマウントのスタッキングベースのものを選びました。
(というか、ワイドマウントのタイプの場合、スタッキングベースしか構造上つけられなかった)

Hベースというシンプルな脚が好みだったのですが、このスタッキングベースの方がやや座ったときの重心が低くなるとのこと。

脚もビンテージのもので、価格は5,000円。
これも、年代によっては日本で製造されていたものもあるようです。
日本製造モデルだと、もっとピカピカメッキみたいに輝いています。

そして座面裏にある、HERMAN MILLERの刻印
このシェルチェアが辿ってきた歴史を感じます。(大げさ?)

「スタッキング」という名前がついているだけあって、同じタイプの椅子を重ねて収納することができます。(後日、もう一脚スタッキングタイプのイームズを購入しますが、正直スタッキングする場面はほとんどありません笑)

ただ、見た目はインダストリアルな雰囲気になるので、むしろ良かったかなと思うのと、お値段も他の脚のタイプと比べると多少リーズナブルなようです。

サイドシェルチェアを購入したお店

購入にあたっては、東京・目黒にある家具屋に何遍も足を運び、店員さんから情報収集を繰り返しました。イームズの専門店もあり、まず情報収集するなら都内にお住まいでしたら目黒に行ってみるのがおすすめです。

実は当初は、濃いネイビーのシェルチェアを狙って探していたのですが、どうも人気のカラーで流通が少ないとのことで途中で諦めることに。そこで場所を変え、代官山にあった「Mid-Century MODERN(ミッドセンチュリー・モダン)」さんを訪れた際、今回購入したエレファントハイドグレーのシェルチェアに巡り会えたのです。

Mid-Century MODERN

「Mid-Century MODERN」ヴィンテージの椅子やテーブル、照明、収納家具などの他、ハーマンミラー社やヴィトラ…

※2017年に港区港南に移転したようです。

店員さんの応対もとても良く、たま〜に安く不人気カラーが出ていることもあるので、根気強く通えばきっと気に入ったイームズのチェアに出会える店じゃないかと思います!

個人的なイームズ・サイドシェルチェアのレビュー

良いところ、メリット

✅とにかくカッコいい
✅ずーっと見ていられる
✅インテリアの「位」が上がった気がする

数年経っても椅子を見て満足感を得られるなんて、そうないのではないか?と思います!

微妙なところ、デメリット

❎冬になると座面が冷たすぎる(かといって座面クッションを敷くのはデザイン的にう〜ん…って感じ)
❎座り心地は悪くはないが、取り立てて良くもない

この座面の冷え問題は結構由々しき事態でして…。無印良品に良い感じの丸形ウレタンクッションがあったのですが、いつの間にか廃盤になっていました。なので、最近は適当な布を座面に敷いてしまっています。

編集後記

そんなこんなで、はじめてのイームズを念願かなって買う事ができました!デメリットや値段を補って余りある満足度の高い買い物ができました!もしこれからご購入される方がいれば少しでも参考になれば幸いです。


次はイスに合わせて、同じファイバーグラスのトレイを合わせてみたいです。